LA 避雷器

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LA 避雷器

■抑制例
・2500A避雷器を使用した場合
・避雷器の放電電流:2500A
・避雷器の制限電圧:33kV
・A種接地抵抗:10Ω
・接地抵抗にかかる電圧 = 10Ω × 2.5kA = 25kV(対地電位上昇)
・電気機器への侵入サージ電圧 = 33kV + 25kV = 58kV

通常の高圧機器の雷インパルス耐電圧は60kV
なので、雷サージの被害は防げることがわかる。
また、接地抵抗の値が避雷器の効果に大きく影響することがわかる。

■設置基準
受電電力が500kW以上の需要家
(500kW未満でも設置は推奨)

■設置場所
・区分開閉器の二次側で、開閉器のできるだけ近く。
・PASの場合、LA内蔵型が効果的。

動作説明

・通常、LA内のスイッチは開いている。
・線路に絶縁を脅かすような雷サージ電圧が侵入すると、スイッチが閉じる。
・動作開始電圧に達すると、雷サージ電流が流れ、スイッチを通り、大地へ流れる。
・雷サージがなくなると、スイッチが開き、商用電流(続流)を遮断する。
・以上のような動作で、電気設備を雷サージ等の過電圧から保護する。

ギャップ付き・ギャップレス

■ギャップ付き
特性要素(ZnO:酸化亜鉛素子)と気中ギャップがある。
異常電圧印加時、気中ギャップが放電し、特性要素に電圧印加され、大地に異常電圧を放流する。

■ギャップレス
気中ギャップがない。
放電耐量が大きい。
放電電流は5000A~10000Aまで対応可能。
通常の運転電圧では絶縁体となり、数μAしか流れない。

特性要素の特徴

■SiCとは?
炭化ケイ素素子(SiC素子)
以前はコチラが主流だった。

■ZnO(酸化亜鉛)とは?
ZnOとは、定常時は絶縁性を示すが、ある一定以上の電圧が印加されると、
急激に抵抗値が低下し、導電体となる非直線な V-I 特性を有する半導体セラミックス。
非直線の電圧-電流特性を持つ。
通常電圧時では電流が流れない。

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