素人の経営論「労働集約型企業の戦略」

労働集約型ビジネス。
例:電気工事会社、消防設備工事会社、保安法人など。

①ノイジーマイノリティー社員
声が大きい、目立つ、自分は仕事ができると思っている。
こういう人間を尊重してはならない。

②サイレントマジョリティー社員
目立たない、大人しい、仕事は普通。
こういう社員を優先的に大事にしたほうがいい。

労働集約型企業は②のような社員が会社をしっかり支えている。
しかし目立たないので幹部から特別に感謝されることもない。
①の存在は目立つので幹部連中や平社員からも気を使われる。
幹部も①を怒らせないように気を使ったり特別ルールを作ったりする。

ここで一番最悪なのは、①をことごとく排除した挙げ句、②に嫌われるようなルール変更を強引に行うことである。

①を排除したことで幹部連中が調子に乗り、今まで実現したかったけど①がうるさくて出来なかったルールを強引に推し進めようとする。

それに対して異議を唱える存在がいなくなることでルールが一気に変わり、黙っていた②がポツリポツリと転職活動を始める。

地味で目立たなかったけどしっかり仕事をしてくれていた人が一人、また一人といなくなり、肝心の屋台骨が徐々にスカスカになることで、仕事が徐々に回らなくなる。

ただしITサービスのような、たった1人の天才が100人の凡才の生産性を上回るような業種の場合、そうとは限らない。例としてはTwitterの大量解雇と方針転換。

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細かいところから不要な業務を減らす

大きな変化は受け入れられない、または反発を食らう。であれば、本当に小さなところからコツコツ変えていくしかない。

例えば毎月提出することが決まっている1枚の書類。よく見ると不要な部分が多々ある。例えば押印。本当にこの押印は不要だろうか?また、この項目を書かせることは業務にとって必要だろうか?

そうやって見直していくと、削れる部分がたくさんあることに気がつく。そうすると1枚の書類から作業項目がどんどん削られていき、最終的に「あれ?この書類提出って意味あったっけ?」というところまで行く可能性がある。

仕事は増やすことは簡単だが削ることは難しい。それを増やした人のメンツもある。削った後でなにか問題が起こったら「お前がその仕事を削ったせいで問題が起きたんだ!」と責められかねない。

また無駄な仕事というのは「仕事をした気分になる」という非常に厄介な問題を抱えている。無駄な書類づくり、チェック、印刷、管理、これらは「仕事をした気分にはなるが、実際には何の効果も生産性もない作業」である。

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