変圧器タップ

考え方
変圧器2次側の電圧を変えることができる。
タップを上げる(例:6450Vから6600V)⇒巻線比が大きくなる⇒変圧比が大きくなる⇒二次電圧が下がる。

変圧器タップの色々な形

巻数比を変えるには、無電圧状態で放電完了後、安全措置をした後で作業をする。
変圧器上部にあるハンドホールを開ける。
油の中に手を入れて作業をする。

接続バー(ジャンパー)を移動することで変更できる。

注意
工具やナットなどが変圧器内部に落下しないよう注意する。
モールド形変圧器で外部に接続端子がついている場合もある。
各相ごとにタップ切換端子を設けている場合もある。

変圧器のタップ:150Vステップ
1次タップを1ステップ(150V)変えた場合
⇒2次210V回路:5V変化
⇒2次105V回路:2.5V変化

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低減容量タップの計算

低減容量タップは、定格容量で使用できない。

定格容量=低減容量タップ電圧÷最低全容量タップ電圧

例題
・低減容量タップ=6150V(記号:なし)
・最低全容量タップ=6300V(記号:F)

定格容量=6150÷6300=0.976

低減容量タップ6150Vで使用できる容量=定格容量の97.6%

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