VCBやLBSのトリップコイルの抵抗値や絶縁抵抗を測定する理由

トリップコイルの抵抗値が高い

LBSやVCBにはトリップコイルがあって、そこに電圧が印加されると規定された電流が流れ、コイルが動作してLBSやVCBが開放される仕組みになっている。

保安法人や電気管理技術者の中には、そのトリップコイルの絶縁抵抗値をメガーによって測定したり、テスターによって抵抗値を測定したりする。

たしかに各メーカーごとに定められた既定値というか理想値が書かれてはいるが、では測定値が既定値を大きくハズレた場合、どのような不具合が起こるのだろうか?

スポンサーリンク

予想

トリップコイルの抵抗値が低い(理想値 4Ωに対して1Ωなど)
AC電圧トリップの場合、印加される電圧は同じなので、抵抗値が低ければ電流が流れすぎてしまう。
VCBやLBSは引き外されはしそうだが、コイルが焼損する恐れあり?

トリップコイルの抵抗値が高い(理想値 4Ωに対して20Ωなど)
印加される一定の電圧に対して抵抗が高くなるので流れる電流が低くなりLBSであればソレノイドが動作せずLBSが引き外されない?

トリップコイルの絶縁抵抗値が低い(0.1MΩ以下)
電圧が印加された時、トリップコイル回路の絶縁が低いと漏洩電流が発生し、トリップコイルに対して規定の電圧が印加されず(印加電圧が低くなり)コイルには所定の電流より小さい電流が流れ、LBSやVCBが開放されない可能性がある。

コメント