非常用発電機

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非常用発電機の試験手順

■発電機の起動試験
非常用回路を開放。
制御盤「商用」ランプが消灯。
エンジンが起動。
発電検出まで回転数が上がる。
電圧が確立される。
制御盤「発電」ランプが点灯。
発電ランプ点灯後、2秒で負荷切替。
制御盤「負荷商用」ランプが消灯。
制御盤「負荷発電」ランプが点灯。
操作選択ボタンで試験に切り替える。
停止ボタンを押して発電機を停止させる。
試験モードになっていることを確認し、発電機内ブレーカーを開放し、点検作業に入る。

■発電機の停止試験
非常用発電機内のブレーカーを投入状態にする。
操作選択ボタンで試験⇒自動に切り替える。
高圧受電設備を受電状態にする。
非常用回路を投入。
制御盤「商用」ランプ点灯。
60秒後に負荷切替。
制御盤「負荷発電」ランプ消灯。
制御盤「負荷商用」ランプ点灯。
120秒後にエンジンが停止。
制御盤「発電」ランプ消灯。
停止ソレノイドが開放。

タイムスケジュール

タイムスケジュール

非常用発電機の制御盤面

制御盤面

非常用発電機の試験方法

①実負荷試験
②模擬負荷試験

法律上はどちらでも良い。
一般的には15~30分程度行う。

①実負荷試験とは?

スプリンクラー、消防機器、エレベーターなど非常時に稼働する設備を実際に稼働させて負荷をかける方法。
この方法の場合、一定の速度で設備を動かし続けるのは難しいので、負荷が安定しない。
施設内の設備を利用するため、施設を停電させなければならない。
非常時に非常用設備が正常に動くかどうかの点検ができる。

実負荷試験の図

②模擬負荷試験とは?

非常用発電機と施設内の設備との繋がりを切り離し、専用の模擬負荷試験機に繋げて負荷をかける方法。
施設の設備を使わないので、施設を停電させることなく、負荷試験の実施ができる。
自由に負荷をコントロールできるので負荷率が安定する。
確実に30%以上の負荷を一定時間かけ続けることができる。
非常時に非常用設備が正常に動くかどうかの点検はできない。

負荷は30%を下回ってても問題ない?

火災が発生した場合において設計上想定されている負荷が30%を下回ることが確認できる場合、
当該負荷相当で負荷運転の点検を実施すれば足りるものとして取り扱っても良いのか?
⇒差し支えない。

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