変圧器2次側からMCCB1次側までの絶縁抵抗測定

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接地端子盤でB種接地の接地極側と機器側を切り分ける。
B種の機器側(トランス側)の対地間絶縁抵抗を測定する。

接地端子盤B種トランス側~各種トランス2次側巻線~MCCB1次側までの絶縁抵抗が測定できる。

もし仮にMCCBを投入している状態で絶縁抵抗測定をすると以下のような図になる。

MCCBを入りにしておくことで、B種接地機器側からMCCB2次側まで一括で測定することができる。

ただしこの測定方法の場合、各MCCB2次側の絶縁をまとめて測ることになり、一番低い値に引っ張られ、値が小さく出てしまう。正確な値を測定したい場合は、各MCCBを開放し、MCCB2次側で測定する。

※MCCB入の状態で一括測定しても値が大きかった場合、全体を通して絶縁不良箇所がない事がわかる。

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変圧器2次側~MCCB1次側で絶縁不良になる原因

B種接地線はIV線(より線)で外装はビニル被覆。

これが地中埋め込みやコンクリート窪みに収まっており、その上に金属の板で隠されていることが多い。

このIV線を配線する際に無理な曲げ、金属への食い込みなどにより漏電し、絶縁不良が発生する。

変圧器2次側~MCCB1次側の絶縁が悪い場合、どうする?

電灯Tr、動力Trに繋がっているB種接地線を外し、それぞれ絶縁測定を行う。
その際、トランス部分で線を外すのではなく、接地端子盤や中継地点の端子台等で外す。
変圧器側の場合、線を締め付け戻す際に、締め付け不良により焼損の可能性がある。

ブレーカーの切り忘れ
特に盤の上や横にある子ブレーカーは切り忘れが多い。

認識していない追加配線工事がある
変圧器2次側や主幹MCCB1次側から直接配線を伸ばして追加工事をした場合。
B種接地を浮かせてMCCBを切ったとしても絶縁が悪くなる可能性があり、またその工事自体を把握していなければ何が原因なのか気が付きにくい。

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