低圧の絶縁不良箇所を放置した場合の事故やトラブル
絶縁不良箇所から漏れ電流が日常的に発生する。
漏れ電流付近に埃や可燃物が付着することで発熱~着火する。
漏れ電流が流れ発熱することでケーブルの絶縁不良がさらに進む。
最終的にショートを発生させて急激な温度上昇を引き起こす可能性もある。
低圧回路の漏電を放置⇒大きな漏洩電流⇒PASのGRが動作してPAS開放ってあり得る?
PASの接地が他の接地と共用だった場合、低圧地絡の対地電位上昇⇒SOGが零相電圧として誤作動。低圧の地絡相によっては位相が合ってしまい、そこに何らかの条件でI0を感知するとSOGトリップとなる。
実際にあった事故事例
PASトリップ⇒緊急で現地⇒SOGのGR動作を確認⇒放電後に高圧系異常無しで受電⇒低圧動力ブレーカー投入したらPASが再度GR動作でトリップ
絶縁不良0.1MΩ以下と漏電ブレーカー30mA
0.1MΩ = 100kΩ
100V = 0.1kV
I = V/R = 0.1 / 100 = 0.001A = 1mA
1mAの漏洩電流が発見されれば絶縁不良と判定。
漏電ブレーカー(30mA設定)の場合
30mA以上の漏洩電流が流れた場合、回路を遮断する。
R = V/I = 100/0.03 = 10000/3 = 3333Ω = 3.3kΩ = 0.003MΩ
メガーで0.003MΩ以下の場合、漏れ電流が30mA以上流れている可能性あり。
下流に設置された漏電ブレーカーでトリップする可能性あり。
絶縁不良・漏電による火災事故
- ELBが動作しなくても漏れ電流で火災になる事例もあるらしい。
- 漏電+ほこりなど可燃性の高いものが近くにあった、など。
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