太陽光パネルからの発電量が多くなると、パワコンの系統出力端子の電圧が上昇する。
電圧抑制とは?
電気事業法で、系統電圧(引き込み点)は、202V±20V以内、101V±6V以内に保つよう定められている。
系統への逆潮流を行うパワーコンディショナは系統電圧上昇抑制制御を行うことが義務。
パワコンには系統電圧上昇を抑制する機能が搭載されている。
発電所周辺の系統電圧が法律で定められた値を超えないような仕組み。
電圧上昇抑制動作レベル(整定値)
無効電力制御および有効電力制御を段階的に行い、電圧上昇を抑える。
これはパワーコンディショナの異常ではない。
系統電圧が適正な範囲内に戻ると自動的に制御が解除される。
そして通常の発電状態に戻る。
自家消費型のパワコンの場合は?
発電力が消費電力を上回ると、発電を開始しても逆潮流が発生する。
そして発電停止を繰り返してしまう。
使う電気が少ない場合は、発電力を抑えることで逆潮流を防ぐことができる。
パワコン自体に発電抑制機能が備わっているタイプもある。
RPRによる起動・停止動作の繰り返しを防ぐ設定もある。
RPR検出後のパワコン再起動時、出力を徐々に上昇させる機能。
出力制御設定
電力会社からの指定がない限り、変更を行う必要はない。
設定の例
- 力率一定制御
- 電圧上昇抑制
- OFR設定
- UFR設定
- OVR設定
- UVR設定
- 復帰後投入(ロック時間)
接点出力時限の設定
系統異常などを検出した際、外部信号端子から接点信号出力を一定時間保留する機能。
すぐに復旧する異常による接点信号を、監視装置等に入力したくない場合。
「通常」に設定した場合、接点信号出力の保留を行わない。
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