RPR 67 逆電力継電器

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RPRを設置する意味

系統側で短絡事故や断線遮断などが発生した際、発電機が単独運転状態になると、発電機の電力が系統側に流出してしまう。 受電端でこれを検出して、発電機を系統から解列するために使用する。

太陽光発電設備で系統連系をしており、かつ電力側に売電していない(逆潮流なし)で契約していた場合、RPRを使用する。電力会社と買取契約をしている場合は、逆潮流ありの契約となるので、RPRは不要となる。

RPRの制御電源について

連系用保護継電器への制御電源は、電源の供給信頼性を確保するため、専用の直流回路で供給しなくてはならない。

また、系統の短絡事故時にもRPRを動作させる必要があり、もし仮に計器用変成器VTの2次側から制御電源をとってしまうと、系統側の短絡や断線時に、VT2次側の電圧がなくなってしまうので注意する。

K2ZC-K2WR-NRの試験方法

・S1、S2への電源供給元が、蓄電池盤か直流変換装置か、確認する。
・供給元のMCCB開放、S1S2にてテスターで電圧確認。
・配線を外すときと戻すとき、配線を間違えないようにする。
・P1とP3を短絡させる
・P1⇒電圧(V) P2⇒電圧(E)
・C1S⇒電流(Kt) C2S⇒電流(Lt)

■試験前の確認と注意

・メーカーが用意した表から、逆電力整定値を元に、動作電流値(一番右側)を取得
・位相±30度の時の動作電流の理想値を求める(動作電流値 ✕ 1.15)

タップ値から電流を求める

最小動作電流試験
・継電器の動作時間タップ値を最小に変更しておく。
・試験機の電圧出力⇒110V 試験機の電流出力⇒0mA 試験機の位相⇒0度に整定をする。
・カウンタONにした状態で、電流を徐々に上げていき、動作した電流の値を測定する。
・判定基準は 表から取得した動作電流値±5%。
(電流を上げても動作せず、位相を変えることで動作した場合、逆接続を疑う)

位相特性電流試験
・試験機の電圧出力⇒110V 試験機の電流出力⇒0mA 試験機の位相⇒進み(LEAD)30度で整定。
・電流を徐々に上げていき、進み30度の時の動作電流を測定する。
・進みと同じ要領で、遅れ30度の動作電流を測定する。
・判定基準は、動作電流値 ✕ 1.15 ± 5% = 47.15mA ± 5%

動作時間試験
・動作時間タップを元に戻す。
・電流を105% (上記の例だと41mA ✕ 1.05 = 43mA)に、位相を0度に、電圧は110Vに整定する。
・カウンタをONにした状態で、試験ONボタンで電流を流して、動作時間を測定する。
・判定基準は、整定値の±10%

K2ZC-K2WR-NTの試験方法

配線方法
・P1とP3をクリップで短絡させる
・P1に V端子、P2 に E端子をつける
・C1TとC2Rをクリップで短絡させる
・C2TにKt端子、C1RにLt端子をつける
・S1、S2の配線を追い、元がどこに接続されているか確認する
(※直流か交流か、逆起電はしていないか、要注意)

■タップ値から電流を求める表

表はK2ZC-K2WR-NRと同じ

■試験方法

K2ZC-K2WR-NRと同じ

CRV1-A01 試験方法

17・18に電圧印加(定格AC110V)
19・20に電流線
13・14に信号線
位相を最大感度角 30度に設定

逆電力継電器 RPRの詳細はこちら

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