鳳ーテブナンの定理のメリット
複雑な回路を次の2つの要素(開放電圧と見かけの内部抵抗)で表すことができる。
回路全体を1つの直列回路(理想的な電圧源 + 抵抗)に簡略化し、解析が直感的かつ効率的になる。
電源が2つ、3つなど複数あってもシンプルな形に変換して計算できる。
基本問題1
8Ω部分を切り離す
30Ωの前後にa端子、b端子をおく
開放電圧abは、電圧の分圧より、50V×{30Ω÷(20Ω+30Ω)}=30V
50V電源を短絡する
ab端子から見た合成抵抗Rを求める
R=(20×30)÷(20+30)=12Ω
最初に切り離した回路は、内部電圧30V、内部抵抗12Ωの電源と等価
答え
I=30÷(12+8)=1.5A
応用問題1
まず切り離す。
下記の図からIを求め、その後に端子ab間の電圧Vを求める。
・I=(40V – 20V)÷(8Ω+2Ω)=2A
・Vab = 40V – 8Ω✕2A = 24V
電源を短絡し、端子abから見た合成抵抗Rを求める。
R=(8Ω✕2Ω)÷(8Ω+2Ω)= 1.6Ω
等価電源の出来上がり。
この端子abに、最初に切り離した回路を接続する。
I=24V÷(1.6Ω+1.4Ω)= 8A
答え:8A
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