DGR-1000KDの特徴

DGR-1000KDの取扱説明書
1000KDは補助電源がAC100V出力しか無い。
5000KDはAC100V/DC24,48,110Vと切り替えることが出来る。
これは「スイッチング電源 24V(約1500円)」があれば代用可能。

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1000KDと5000KDの違い

DGR-5000KDの電流出力レンジと分解能
・レンジ:30 / 300mA / 1 / 3 / 5A
・分解能:0.01 / 0.1mA / 0.001 / 0.001 / 0.001A

DGR-1000KDの電流出力レンジと分解能
・レンジ:1/2.5A
・分解能:0.001/0.01A

値段(税別)
・5000KD:448000円
・1000KD:247500円

DGR-1000KDではRPR試験が出来ない?

DGR-1000KDは電流レンジが1A/2.5Aしかない。
それゆえに微小な電流(10mA~100mA)を扱うRPR試験を行うことが出来ない。

以下はomron RPR「K2ZC-K2WR-NR」試験電流表。
RPR整定値が0.25%の時、0.0103A=10.3mA±5%だから、0.01mAの精度が必要。

仮にRPR整定値が2%だった場合、0.082A=82mA±5%だから、77.9mA~86.1mAに収まっていれば良い。DGR-1000KDの1Aレンジを使用して、その精度を検出できるかどうか。

対策としては、クランプメーターを使用して動作電流を確認する。

配線の違い

1000KD:総合線しかなく、電流要素、電圧要素、信号要素、それぞれ別々の配線と端子がない。
5000KD:総合線もあるし、個別の配線もある。

VCBやLBSの連動試験時には長い信号要素の配線が必要になる。
ZPDが離れた位置にある場合には長い電圧要素の配線が必要になる。
漏電火災警報リレー試験時にはZCTに電流を流すため長い電流要素の配線が必要になる。
制御電源がブレーカー盤MCCB2次側から来ている場合、制御電源要素の配線が必要になる。

延長用の配線の種類によっては試験結果に影響が出る可能性もある。

つなぎ間違えないように、延長用の線は「ミノムシクリップ」で色を合わせておいて、かつ熱収縮チューブなどに名称を書いておいた方が良い。

1000KDには電圧常時出力がない

5000KDには電圧常時出力がある。1000KDにはない。

RPR試験でVTTから電圧印加する場合、VTTとRPRの間にマルチメーターがあると電圧印加時に電力がMMに使用され一瞬電圧が下がる。すると動作までの時間が遅れて正確な試験ができない。

5000KDには「電圧常時出力」があるのでこれを使用し最初から電圧を印加させた状態で試験をスタートさせる。

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