変圧器

スポンサーリンク

基本公式

磁束 = φ(ファイ)[Wb] i = 電流
N = 巻数
Rm = 磁気抵抗(鉄心の材質と寸法で決まる定数)
φ = Ni/Rm

漏れリアクタンスとは?

変圧器の一次巻線を貫く磁束は、全部二次巻線を貫くわけではない。
実際には、途中で漏れてしまう磁束がある。
また、二次負荷電流によってできる磁束も、全てが一次巻線を貫くわけではない。
一次巻線と二次巻線の間で漏れる磁束のことを「漏れ磁束」という。
この漏れ磁束は、リアクタンスの電圧降下と同じ影響を与える。
なので等価的に漏れリアクタンスとして表している。

短絡インピーダンス(%Z)

  • 変圧器2次側を短絡させる。
  • 1次側に電圧をかけて2次側に定格電流が流れるまで昇圧する。
  • その時の1次側電圧÷定格電圧=%Z
  • %Zが大きいと、変圧器の電圧変動も大きくなる。
  • 6kV変圧器の%Zは通常2%~6%程度。

励磁電流とは?

  • 巻線に定格周波数の定格電圧を加えて、他の巻線をすべて開放したときの電流実効値を、その巻線の定格電流に対する百分率で表したもの。
  • 無負荷電流とも呼ぶ。
  • 通常の変圧器の場合、励磁電流は1次巻線のみに流れて負荷には供給されないと考えられている。
  • 励磁電流は、小さいほど良い。
  • 容量の大きい変圧器ほど小さい。
  • 無負荷電流の値そのものはあまり問題とならない。

励磁突流電流

変圧器の励磁開始時の大きな励磁電流。
継電器の誤動作を生じ、遮断器をトリップさせることがある。

変圧器の定格

定格容量とは?
定格二次電圧、定格周波数、定格力率において、規定された温度上昇の限度を超えることなく、二次端子間に得られる皮相電力のこと。

変圧器容量[kVA] >= (負荷設備容量[kw] ÷ 総合力率[%])× 需要率[%]

コメント