CT・VTの基礎

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確度階級とは?

確度=正確度のこと。CLASS。
計器用変成器や変流器における、正確度を示す階級のこと。
一定の周波数における定格電圧または定格電流を加えた時の、比誤差の限度値で表す。

定格耐電流(過電流強度)

どのくらいの電流に耐えられるか。
定格過電流=過電流値
過電流強度=過電流値÷定格一次電流値

比誤差とは?

理想値と実測値の誤差比率のこと。
一次電流と二次電流の比が、公称変流比に対してどれほどの違いがあるか。

CTTとは?

保護継電器の試験、計器類の校正のための電流試験端子。
変流器一次側に電流が流れている状態で二次側を開放すると、二次巻線の打ち消し磁束がなくなり、鉄心が過励磁状態になり、異常電圧が発生する。

CTTの短絡バーを、試験のために外すなどする場合には、まず先に変流器側(CT側)を短絡させてから、CTTの1次2次間の短絡バーを開放させる。

定格耐電流(過電流強度)

どのくらいの電流に耐えられるか。
定格過電流=過電流値
過電流強度=過電流値÷定格一次電流値

過電流定数

過電流領域の特性を示すもの。
nで表し、n>5、n>10などと表す。

CT2次側が短絡状態

CT一次側の電流により、鉄芯が励磁されて、磁束が生じる。
二次側コイルは、電磁誘導作用により、コア磁束に反発する起電力を生み出す。
その起電力が二次側回路に電流を生じさせ、一次側で生じていた磁束を打ち消す。
その結果、コアに磁気飽和は発生しないことになる。

CT2次側が開放状態

変流器の二次側を開放すると、コアに磁気飽和を発生させる。
磁気飽和とは、鉄芯などの「コア」に、電磁誘導作用により発生した「磁束」が、限界値に達した状態のこと。その結果、鉄芯は異常加熱の危険にさらされることになる。

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