高圧ケーブル1相がパンクした場合、1相を殺して2相だけ送電し電灯を活かすことは可能?

高圧ケーブルの1相がパンクによりUGSのGR動作で停電した。
この場合、1相を殺して2相だけ送電し、電灯を活かすことは可能か?

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事故が起きたと想定して順を追って考える

停電の連絡を受け、現場に到着。

UGSの状態確認、ガス圧チェック、開放状態確認。

電気室DSの1次側で検電、放電。

ハイボルトメガーでDS1次側、2次側を測定。

仮にDS1次側の1相がパンクしていた場合、DS1次側はVCTで3相とも接続されているため、どれを測定しても0MΩになるはず。

どの相がパンクしたのか調査したい場合、VCTの電源側にて、VCTとCVケーブルを3相とも離線しなければならない。

またUGSがVT内蔵だった場合、2相はVTで繋がっているので、UGS2次側もケーブルを外さないといけない。

仮にここまでやって、どれか1相が完全に地絡していることがわかったとする。
ではその後、どうしたらいいのか?

地絡している相はUGSに接続してはならない。
なので地絡していない2相だけをUGSに接続する。

VCTには3相が接続されているが、ここも2相だけ接続することになるのか?
そんな運用方法、本当に良いのだろうか?

DS1次側には、健全相2相だけ接続する。
地絡している1相はDSから外した状態でテーピングで絶縁。

サブ変送りのケーブル1相がパンクした場合

主変電所LBS2次側からサブ変電所DS1次側まで、VCTやVTなどで相間が接続されていなかった場合、調査は比較的簡単かもしれない。

主のLBS2次側を3相とも外す。
サブのDS1次側を3相とも外す。
この状態で1相ずつハイボルトメガーで対地絶縁抵抗測定を行う。

サブ変の動力TrのLBS・PCは開放して使用できない状態にしておく。
サブ変の電灯Trの1次側2相には、健全相の2相を接続しなおす。

地絡相の1相は、主のLBS2次側で線を外し、テーピングで絶縁しておく。
サブ送りにGRがついている場合、誤作動を防止するため殺しておいた方が安全?

不明点

  • UGSは1相だけ外して2相だけで運用して良いのか?
  • その場合、SOGは正常にGR、SO動作してくれるのか?
  • VCTは1相だけ外して2相だけで運用して良いのか?
  • 送りGRは、1相だけ外して2相だけ送っても、問題なく動作してくれるのか?
  • 電力消費は各相バランスして消費しているが、1相外すとなると、そのバランスは崩れる。
  • その状態で運用して何か問題は起こるのか?

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